皆さんこんにちは!フランス音楽留学アドバイザーの袴田美帆です。
フランスに音楽留学を考えるとき、首都であるパリにするか地方にするかによって、大きく生活が変わってきます。
便利で留学生も多く、伝統とモダンが一緒に楽しめる街・パリ。そして豊かな自然が広がる落ち着いた地方都市。
それぞれに、物価や人、学校や経験できることに違いがあります。
どんな都市にも魅力があるので、経験したいことや自分の生活スタイルに合わせて、理想の場所を選びたいですよね。
この記事では、パリと地方都市の特徴を比較し、あなたに合った留学先を見つけるためのヒントをお届けします!
フランス・パリと地方の物価の違い
フランス・パリと地方の家賃差
まず、一番顕著に差が出るのが、家賃の違いです。
以前ご紹介した、こちらの投稿はご覧いただけましたでしょうか?
この中でお話しした、2022年版フランス国内主要都市の家賃平均がこちら!
Paris市内:862€(≒13万6,000円)
Paris近郊:650-720€(≒10万3,000〜11万3,000円)
Nice:629€(≒10万円)
Lyon / Bordeaux:596€(≒9万4000円)
Aix-en-Provence:574€(≒9万円)
Marseille :530€(≒8万3000円)
Montpellier:517€(≒8万1500円)
Lille:507€(≒8万円)
Strasbourg:506€(≒8万円)
Toulouse:492€(≒7万7000円)
パリと地方の差は歴然ですね!
現在のパリ市内の家賃は、なんと地方都市の約1.5〜2倍なんです。
物価の中でも、生活に直接影響するのが、やはり家賃。
特にパリでは家賃が高いのに加えて、空き物件を見つけることもとにかく難しいんです!
予算内の物件が見つかったとしても、築年数が長いパリの建物で 「問題なく住める物件」かどうかはまた別問題。
とにかく、物件探しの大変さは、パリと地方で大きな違いになるでしょう。
その他生活費の差
では、他の物価はどうでしょうか?
INSEE(フランス国立統計経済研究所)2022年の調べによると、パリと地方では、家賃以外の生活費に約7%の違いがあることがわかりました。
パリの方が若干高いものの、普通に留学生活をする分には、そこまでの差はありません。
フランス・パリと地方に住む人の違い
次に、生活面でパリと地方の差を考えていきましょう。
まず、パリと地方の人の違い。
INSEE(フランス国立統計経済研究所)の2022年のデータによると、パリ・パリ近郊に住む外国人の割合は約20%!
なんと、5人に1人が外国人という結果になります!
それに対して、フランス全土の外国人の割合は約7.7%。
どれだけパリに住む外国人が多いかが分かりますね。
フランス・パリと地方の学校の違い
このように、パリには外国人が集中しており、外国人留学生もたくさん受け入れています。
特に音楽院では、音大レベルのクラスになると、クラスにフランス人の生徒が1人もいない!ということも。
同じ外国で頑張る仲間が多いのは心強い反面、フランスに来たのにフランス人との交流が少なくなるのが心配・・・と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かにこれは一理ありますが、外国人に慣れているパリだからこそ、フランス人たちの輪に入りやすかったり、外国人にも仕事が回ってきやすかったりする、ということもありますよ。
フランス・パリと地方の経験出来ることの違い
次にご紹介するのは、普段の生活で経験できることの違い。
まず、パリ・パリ近郊のアクセスの良さは、他の地域とは比べ物になりません。
大きな駅も多く、空港も近くにあるため、フランス国内だけでなく、ヨーロッパの他の国への移動も簡単にできます。
また、文化施設やコンサートホールなど、休日を楽しめるような場所も、圧倒的にパリに集まっています。
特に田舎の方では、日曜日はあらゆるお店が閉まっていて、何もできない!ということも。
もちろん、フランスの地方に 住んでみないと感じられない 「フランスらしさ」 というのもたくさんあります。
その時に、自分が何を必要としていて、何を優先させるのかを考えてみてください!
どちらが自分に合っている?パリと地方の選び方
ここまでお話ししたパリと地方の違い、いかがでしたか?
ここではあえてメリット・デメリットという言い方はしていません。
それは、その土地に合う・合わないという基準が、人によって違うからです。
フランス人でも、20代はパリで過ごし、年を重ねてから地方に引っ越す人や、その逆の人、複数の都市を転々とする人もたくさんいます。
今のあなたにぴったりの留学都市を、一緒に見つけていきましょう!