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作曲科とは違う?フランス特有の学科・エクリチュール科で学べること

フランスの音楽院独特の学科 「エクリチュール=Écriture」 をご存知ですか?

作曲科とは違うエクリチュール科では、一体どんなことが学べるのでしょうか?

実際の音楽院で、エクリチュール科・エクリチュールの授業の様子をのぞいてみました。

目次

フランスの音楽院特有のエクリチュール科の概要

まず「エクリチュール=Écriture」とは・・・

作曲に用いられる和声や対位法、 管弦楽法、楽式などの書法上の技術をまとめて呼ぶ音楽用語 (※Wikipediaより)

次に、フランスの音楽院の学科紹介文をみてみると・・・

フランス特有の「エクリチュール科」では、実践を通して、学術的に音楽を研究します。
歴史に名を残した「作曲家のスタイル」を学び、そのメカニズムをより深く理解しながら、音楽を構築するテクニックを習得します。※パリ国立高等音楽院公式ホームページより

これらをまとめると「作曲に必要な和声などを研究し、有名な作曲家の書法を実践することで、様々なジャンルや楽器編成の作編曲ができるようになる!」ということになります。

フランスの音楽院でエクリチュール科を学ぶ学生

エクリチュール科は幅広い学生に開けており、作曲家を目指す学生はもちろん、ピアノやヴァイオリンをはじめとする器楽科に在籍する学生や、音楽学を専門に学ぶ学生も、この学科にたくさん在籍しています。

実際にエクリチュール科に在籍するヴァイオリンの学生は 「作曲家の書法を研究することで、様々な時代の作品が、より自発的に解釈できるようになった」と言い、自身の演奏にもエクリチュール科での勉強が役に立っていることを話してくれました。

パリ国立高等音楽院エクリチュール科のカリキュラム

パリ国立高等音楽院 エクリチュール科のカリキュラムを見てみると、主要専攻科目は以下の通り。

・和声法 (必須)

和声法に加え、以下の中から最低2科目選択

・対位法
・フーガ
・15〜17世紀ポリフォニー
・2021世紀の書法

この他にも、楽曲分析や音楽史、管弦楽法の授業は必修で、オプションとして編曲、ハーモニゼーション、指揮法や中世対位法など、複数の授業の中から興味のある科目を選んで受講することになっています。

学校の名物?エクリチュール科の試験

ここまで色々とご紹介してきましたが、エクリチュール科最大の特徴は、なんといってもその試験時間の長さ

専門科に入ると、試験は1日がけ。

しかも、科目ごとで何日もあるんです…!

試験当日は、1人ずつ練習室の中に閉じ込められるので、各自食事を持参して、制限時間内(5時間から12時間)で、与えられた課題に取り組みます。

想像するだけで過酷ですよね…!

エクリチュールは必須科目!

ここまで、専門の学科としてご紹介しましたが、実はこのエクリチュール、楽曲分析や音楽史と並び、音楽院の授業の必須科目となることも多いんです。

日本でいう「和声」の授業と似ていますがフランス式の表記を覚えなければいけません。

アドバイザーの袴田も、留学1年目に受講したのですが、とても苦戦しました・・・

ですが、和声の感覚を鍛えることは、曲の解釈編曲する際にも役立つので、勉強して良かったと思います。

ちなみに、エクリチュール専攻でなくても、試験時間は最低4、5時間とかなり長いです・・・!

フランス特有の「エクリチュール」 皆さんもフランスで受講してみてはいかがでしょうか?

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