フランスに音楽留学する際の滞在費に大きく影響する、お家の家賃。
日本でも都会と地方で家賃が違うように、フランスも都会のパリと地方では家賃が異なります。
留学に必要な資金について計算するためにも、現在の家賃事情はぜひ押さえておいてほしいポイントです。
今回は、ここ数年の物価上昇や円安の影響で、家賃が一体いくらになっているのか?
最新のデータに基づく情報をお届けします!
1€あたりの日本円はこの記事を執筆した2023年9月現在の金額1€=157円で計算しています
2022年のフランスの家賃上昇率は6.4%!
フランス国内の学生を対象にUNEF (フランス全国学生連盟)が2022年に実施したアンケートによると、2021年と比べて家賃平均は、なんと6.4%も高くなっているそう。
一体どこまで家賃が上がってしまったのでしょうか?
特に高かった都市をピックアップしてご紹介します。
学生向けアパートのフランス都市別家賃
まず、フランス国内で一番家賃が高いのは、もちろんパリ市内。
新規で入居する、一人暮らし向けアパートの平均価格はなんと862€(日本円で約13万6,000円)という結果に。
そして、2位はパリ近郊で、650-720€(日本円で約10万3,000〜11万3,000円)
やはりパリ市内、近郊で一人暮らしは高いですね!
3位からは以下の通りです。
Nice 629€(≒10万円)
Lyon / Bordeaux 596€(≒9万4000円)
Aix-en-Provence 574€(≒9万円)
Marseille 530€(≒8万3000円)
Montpellier 517€(≒8万1500円)
Lille 507€(≒8万円)
Strasbourg 506€(≒8万円)
Toulouse 492€(≒7万7000円)
このデータはあくまで平均値ですが、パリと地方の差は歴然!
ここに載っていない都市はもっと家賃が安いということなので、現在パリ市内の家賃は地方都市の約1.5 – 2倍という結果に。
家賃を抑えるためには?
こんなに高い家賃は払えない…!という声が聞こえてきますが、フランスにはCAF(La Caisse d’Allocations Familiales)という機関があり、学生向けに家賃補助(APL=Les aides personnelles au logement)を行なっています。
条件を満たせば、毎月100〜300€ほど支給されるんです。
部屋の広さや所得によって、もらえる金額は変わりますが、とてもありがたい制度ですよね。
所得については前年度の確定申告のデータが、自動的にCAFに反映されます。
確定申告については、こちらの記事をお読みください!
また、学生寮を申請したり、ルームシェアをしたりすれば、もちろんその分安くなります。
家探しは難しいと思いますが、これを読んでいる皆さんが良い物件に巡り会えますように!