みなさんこんにちは、フランス音楽留学アドバイザーの井上朋実です。
フランス第2の都市、リヨンにもパリと同じように地方音楽院と国立高等音楽院があるのをご存知でしょうか?
私自身、パリ地方音楽院とリヨンの国立高等音楽院に通っていましたが、リヨン特有の環境や、リヨンに留学したからこそできた体験がありました!
この記事では、リヨンの音楽院やリヨンの街についてご紹介します。
リヨンはどんな街?
リヨンはフランスの南東部、ローヌ・アルプ地方に位置しており、パリからは新幹線で2時間くらいかかります。
リヨン市内には約52万人、都市圏には230万人もの人が住んでおり、フランス第2の都市です。
近隣地域へのアクセスも良く、たとえばスイスのジュネーヴは電車で2時間、南仏のマルセイユにも電車で2時間で行けちゃいます!
南仏に気軽に旅行することが出来ますよ。
リヨンの音楽院について
リヨンには、リヨン地方音楽院、そして1980年に新しく創立されたリヨン国立高等音楽院(以下CNSMDL)があり、パリ国立高等音楽院と同様に専門分野の修士課程を取得できます。
また、CNSMDLには音楽学部生が約600名在籍しています。
学校主催のオーケストラや室内楽、そしてソロの本番が沢山あり、私自身もCNSMDLに在籍していた頃は、本番の機会が月に1回はありました。
学校行事として近くの病院や老人ホーム、なんと刑務所に出向いてコンサートをしたこともあります!
また街が小さいので、学校には徒歩または自転車通学出来る場合がほとんど。
バスも沢山通っていて、満員電車に乗る生活とはかけ離れています。
放課後には学校の友達と集まって川沿いや公園でピクニックも気軽に出来ますよ。
パリとリヨンの物価の違い
パリとの大きな違いは家賃です!
UNEF (フランス全国学生連盟)によると2023年度のパリの平均家賃は881€(約15万円)に対して、リヨンは592€(約10万円)です。かなり差がありますよね!
交通費については、パリ市内のバスとメトロの学生定期券が年間382.40€からなのに対しリヨンは250€のためリヨンの方が安いです。
また、食費に関しては、リヨンの方がパリに比べて少し安いレストランが多いかな?という印象ですが、スーパーや市場での価格は市内の場合そこまで大きな違いはないと思います。
フランスの野菜や果物は安くて美味しいですし、自炊中心の生活を送ることで健康的に節約生活を送る事が出来ます!
パリと比較した時のメリット、デメリット
パリとリヨンの両方に住んだ私だからこそ感じる、リヨンへの音楽留学をする際のメリットとデメリットをまとめてみました。
リヨンに音楽留学するメリット
パリより安い家賃で、広めの家を借りることが出来る
私がパリに住んでいたときの家賃は1080€でしたが、リヨンでは450€でした
街自体が程よい大きさなので、移動時間が短い
自転車通学している子も多く、私も徒歩かバスで移動することが多かったです
街中にソーヌ川とローヌ川が流れており、都会ながらも自然を感じられる
パン屋さんでサンドイッチを買って川沿いでピクニックをしたりしていました。
現代フランス料理のフランス料理の礎を築き上げたポール・ボキューズの本店があり、周辺地域の上質な食材やワインが味わえる
リヨンの郷土料理店から伝統的なフランス料理店、おしゃれなカフェが沢山あります。市場では新鮮な食材を安く買うこともできました
パリに比べて治安がいい
パリは観光客が多いため、スリも多いです。人もパリに比べて少ないので被害が少ないと思います
観光客がパリに比べて少なく、落ち着いている
リヨンにも観光地はありますが、街中は生活ゾーンなので静かな生活を送ることができます。
デメリットリヨンに音楽留学するデメリット
パリに比べて1日に行われるコンサートの数が少ない
リヨン国立管弦楽団とリヨン国立歌劇場管弦楽団(リヨンオペラ)が主にコンサートを行なっていて、世界中のオーケストラが演奏しに来ることもありますが、パリに比べると少ないです
パリに比べてイベントや遊ぶ場所が少ない
美術館やイベントもパリの豊富さには及びません。
まとめ
リヨンは小さい街ですが、デパートやおしゃれなお店も多く生活には困りません。
家賃を抑えられるので、節約したり他のことにお金をかけることが出来ますし、自然も豊かで、学業だけでなく街を楽しむことが出来ますよ!
パリは大都会なので、もう少し落ち着いて学業に集中したいという方にはリヨンはおすすめの街です。
パリかリヨン、どちらに音楽留学をしようか迷っている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
より具体的にリヨンへの音楽留学を検討したい方は、まずは無料カウンセリングにお申し込みください。