フランスでは、収入がない学生でも確定申告が必須。
フランスの公立音楽院では、世帯収入によって年間の学費が決まるのですが、そこで必要になるのが「前年度の確定申告書類」です。
この書類の意味が分からず、毎年親の源泉徴収表などを翻訳して提出している方も多いのですが、それだと学費を多く払い過ぎているかもしれません。
では、働いていない留学生の場合、どうやって世帯収入を証明したらいいのでしょうか?
それは、確定申告で収入がないという証明をすることです。
留学生がフランスで確定申告する方法
フランス語で確定申告は、déclaration d’impôt(デクララシオン ダンポ=税金の申告)と言います。
フランスに6ヶ月以上滞在する場合、日本とは違って固定給のある会社員や、収入がない学生(18歳以上)も、確定申告をしなければなりません。
ここでは、フランスで確定申告をする方法を簡単にご紹介します。
納税個人番号を取得
まず、確定申告をする場合に必要なのが Numéro fiscal という納税個人番号の取得と、オンラインアカウントの作成です。
今はフランス税務署の公式サイトで手続きができるので、税務署に行く必要もありません。
https://www.impots.gouv.fr/accueil
この納税個人番号の取得に時間がかかる場合もありますが、辛抱強く待ちましょう。
フランスの確定申告は4〜6月
納税個人番号を受け取ったら、4〜6月の確定申告の時期に前年度の所得を記入します。
その時期にまだフランスにいなかった場合、または働いていない場合は収入ゼロと記入しましょう。
書類は全てネット上からダウンロードできるので、必要事項を記入して、自分の住む地区の税務署に直接提出か、メールに添付または郵送します。
初めての申告が受理されると、自分のアカウントに反映されるので、確定申告の書類ダウンロードできるようになります。
翌年度からの確定申告
一度番号を登録すると、翌年からは給料明細から所得が自動的に計算されるようになります。
そして、確定申告の時期になると通知が来て、すでに計算された所得のデータが自分のアカウントに反映されるという仕組み。
数字に間違いがなければ、そのまま何もしなくてOKです!
確定申告は義務なので、少し時間がかかっても必ず行うようにしてください。
※これは学生ビザで滞在している場合なので、他のビザで働いている方はご自身で調べてみてくださいね。
確定申告の証明が必要な場合は?
この確定申告の書類は、フランスに数年間生活していると必ずどこかで提出が求められます。
公立音楽院の学費請求だけでなく、フランスの奨学金に応募する場合や、学生ビザから他のビザ (アーティストビザや就労ビザ等) に切り替える場合など…
いつ必要になるか分からない方でも、いざ提出しなければいけなくなった時に困らないために、なるべく早めに準備することをおすすめします!
学生向け確定申告のサイト
フランス政府公式 学生生活ホームページでは、学生に特化した確定申告の方法が詳しく記載されています。
以下の順に進むと、学生用確定申告のページにアクセス出来ますよ!