こんにちは！アドバイザーの袴田美帆です。
みなさん、フランスではダブルスクールができるのをご存知ですか？
音楽院＋α、音楽院＋音楽院のダブルスクールが公に認められていて、複数の学校に登録して勉強することができるんです。
Music Discoveryのカウンセリングでも、たくさんの方から「ダブルスクールってどういうことですか？」という質問をいただきます。
この記事では、フランス音楽留学におけるダブルスクールに関する情報を、ダブルスクールする際の注意点とともにお届けします！
ダブルスクールの例
１. 一般大学＋音楽院
まず、私も実際に経験した一般大学＋音楽院のダブルスクール。
音楽院の生徒の中には、一般大学や専門学校と並行して音楽院に通う生徒がたくさんいます。
日本だと一般大学＋音楽大学を同時に通うことはできないため、このシステムのおかげで、私は人生の可能性が広がりました！
2. 国公立音楽院＋私立音楽院
ここからは、音楽院同士のダブルスクールについて説明していきます。
まずは、国公立音楽院と、パリ・エコール・ノルマル音楽院やスコラ・カントルム音楽院に代表される私立音楽院のダブルスクール。
国公立と私立の音楽院では管轄が全く違いますし、私立音楽院では個人レッスン以外の授業がほとんどないことが多いので、問題なくダブルスクールが可能です。
また、入学を希望する国公立音楽院でビザの取得が難しい場合や、国公立音楽院の受験前に渡仏する場合に、ビザの取得が比較的簡単な私立音楽院に登録する学生も多くいます。
ただ、先生によってはダブルスクールを認めない方もいらっしゃいますので、必ず事前に先生に確認するようにしてください。
3. 国公立音楽院＋国公立音楽院
専攻科＋専攻以外の学科
・ピアノ科＋伴奏科
・ヴァイオリン科＋室内楽科
・フルート科＋バロックフルート科
・クラリネット科＋バスクラリネット科
・サクソフォン科＋即興科
フランスの音楽院には、馴染みのある専門科以外にも様々な学科があります。
このようなダブルスクールは、新しい可能性を広げる素敵なチャンス！
専門科のレベルや忙しさやにもよりますが、先生方もきっと応援してくれるでしょう。
専門科の勉強が落ち着いてきた頃に、視野を広げてダブルスクールを検討してみるのはおすすめです！
専攻科＋専攻科
ダブルスクールで一番避けなければいけないのが、国公立音楽院で2つの専攻科を掛け持ちすること。
よほどの事情がない限り、専攻科のダブルスクールは原則できません。
なぜなら、国公立音楽院に使われている税金を、同じ目的で同じ人に使ってしまうからです。
国公立音楽院の目的である、質の高い音楽教育を幅広い人へ届けることを尊重しながら留学生活を充実させましょう！
ダブルスクールの注意点２つ
1. ダブルスクールの目的を明確にすること
まず、なんのためにダブルスクールをするのか？という目的をはっきりさせることが必要です。
専攻科＋αなど学ぶ分野が違えば、音楽を幅広い角度から学べるようになったり、自分に足りないものを補えたり、より充実した留学生活が送れるようになります。
自分が本当に2つの学校を両立できるのかを見極めて、責任を持って計画しましょう！
2. 先生の了承を得ること
先ほどもお伝えしましたが、音楽院の先生の中にはダブルスクールすることをよく思わない方もいらっしゃいます。
ダブルスクールを希望する場合、必ずそれぞれの先生方に相談してから受験・登録するようにしましょう。
ダブルスクールの目的や、入学後の方向性を先生方とよく話し合い、計画的にダブルスクールするようにしてください。
迷ったらMusic Discoveryに相談！
私たちMusic Discoveryでは希望のキャリアや、これまでの活動実績をお伺いしながら、あなたにあった留学をサポートしています。
音楽院の学科や課程についてもっと知りたい方、どんな留学先があるのか分からない方でも、お気軽にご相談ください！
