フランス音楽留学に関する不安で、金銭的な問題と同じくらい、皆さんが気になるのは、留学に必要なフランスの語レベルではないでしょうか?
今回は、フランス音楽留学に必要な語学力と、留学前の語学準備、そして現地では語学学校に行く必要があるのか、これらについて、アドバイザー袴田の体験談をもとにお話しします。
フランス音楽留学に必要な語学力
まず、パリとリヨンの国立高等音楽院や、高等音楽院、教員養成学校では、以下のように入学時に必要な語学レベルが厳格に決められています。
学校の種類 | 必要な語学レベル |
国立高等音楽院(パリ) | 学士課程:B1 修士課程:B2 |
国立高等音楽院(リヨン) | 学士課程:B1(入学時にA2、1月にB1) 修士課程:B2(入学時にB1、1月にB2) |
高等音楽院(大学と提携している地方音楽院の特別コース) | B2 |
教員養成学校 | B2 |
せっかく実技試験に合格したのに、期限までに語学試験に合格できず、その年は入学が認められなかったというケースもあるのです。
ですので、これらの学校を目指す予定の人は、早めにフランス語の試験を受けていくようにしましょう。
一方で、みなさんが一番よく留学する地方音楽院や県立音楽院では、入学時に語学力の基準はありません。
各音楽院の実技試験に合格し、授業料を払うことができれば、入学は認められるケースがほとんど。
ですので、語学力がないからといって、フランス音楽留学をあきらめなければいけないわけではありません。
しかし、フランス語がしっかり理解できている人と、あまり理解できていない人とでは、レッスンで吸収できる内容がかなり違います。
それに、ほとんどの過程では卒業時にB1の合格証明書を提出しなければいけないので、最低でもB1レベルは早めに取得したいですね。
私は1年目、交換留学で大学に通っていたのですが、学内選考を受けるため、大学2年生でDelfB1を取得しました。それでも留学当初は苦労しましたが、最低限の理解は出来たので、準備していてよかったと思いました!
留学前の語学準備
語学準備でよく聞かれるのが、「いつから語学を勉強したらいいんですか?」という質問ですが、「今すぐに始めてください!」とお答えしています。
フランス語の試験は、英語と違って試験回数が少ないので、1年で受験できる日程が限られています。
フランス留学を考え始めたら、留学前にB1、最低でもA2は取得できるよう、フランス語の試験カレンダーを見ながら、勉強の計画を立てましょう。
語学準備が遅すぎることはあっても、早すぎることはありません。
どんなに日本で準備していても、フランスで苦労しなかった人はほとんどいませんので、とにかく語学準備は早めに始めましょう。
語学学校に行く必要はあるのか
私は、実際に1ヶ月の語学留学をしましたし、交換留学中にも大学の語学コースを受講して、フランス語力が伸びたので、語学学校に通うことには賛成です。
特に以下のような方には、現地の語学学校に登録することをおすすめします。
語学を伸ばすためには、やはり実践練習が必要不可欠。
語学学校で会話練習をしたり、作文を添削してもらったり、すぐにフィードバックを受けられる環境があるというのは、留学生活で大切なことです。
また、語学学校に通うタイミングは人それぞれ。
新学期(9月)が始まる前に現地で集中講座を受ける人や、長期留学する前に短期で語学留学をする人、音楽院と並行して午前中だけ語学学校に通う人など、自分の生活リズムや予算に合わせて、希望の学校やコースを選ぶことができます。
現在は語学学校の評判も様々で、オンライン化に伴って授業内容のクオリティを見極めるのが難しくなっているので、学校選びは慎重に!
音楽留学生活で役立つフランス語はMusic Discovery!
一般的なフランス語の教材やレッスンだけでは、音楽院での留学生活にはなかなか対応できません。
しかし、留学してまず最初に直面するのは、音楽院とのメールのやり取りや、教授とのコミュニケーション。
そんな不安を解消するために、Music Discoveryはオリジナル教材によるフランス語レッスンを始めました。
フランスの音楽院で教えている各楽器の先生たちと共同で作成し、実際のレッスンで使われる表現だけを集めたので、効率よく学ぶことができますよ!
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