フランスでは、一般大学の大学生をしながら、同時に音楽院に通えるって知っていますか?
「大学に通いながら音楽院でも学べるなんて本当に可能なの?」と思う方も多いですが、実際にフランスの音楽院には、一般大学と並行して通う学生がたくさんいます。
実際に、アドバイザーの袴田も交換留学と同時に音楽院へ入学し、音楽留学をスタートしました!
一般大学での学びと音楽院での専門教育を両立することで、学問と芸術の両方を深めることができるのです。
この記事はこんな方におすすめです:
・フランス交換留学中に音楽を学びたい方
・将来の進路に迷っている高校生・大学生
・一般大学と音楽院の「ダブルスクール」に興味がある方
少し珍しいスタイルの音楽留学ですが、自分の学びを広げる大きなチャンスになります。
この記事を参考に、新しい留学のかたちをぜひ考えてみてください!
フランスで大学と音楽院のダブルスクールをすること

まず最初にお伝えしたいのは、この投稿は「一般大学に通いながら音楽院に通ってプロ演奏家になるための情報」ではないということです。
ここでご紹介するのは、一般大学に通いながら、フランスの音楽院で音大レベルの質の高い教育を受ける方法についてです。
フランスでも日本でも同じですが、レベルの高い音楽院を卒業したからといって、必ずしもプロとして活動できるわけではありません。音楽院で学ぶことはあくまで「専門的な学びを深める機会」であり、「プロになるための保証」ではないのです。
その前提を踏まえて、安心して読んでいただければ嬉しいです。
フランスの大学と音楽院、始まる時期は同じ?

フランスでは、毎年9月に新年度が始まり、6月末に学年が終了して夏休みに入ります。
一般大学の交換留学も、9月から翌年6月までの約10か月間(夏休みを除く1年間)で設定されている場合が多いです。
音楽院も同じく1年ごとの登録制なので、9月から交換留学を始める学生であれば、大学と同じタイミングで音楽院に入学することが可能です!
つまり、交換留学と音楽院の二重在籍はスケジュール的に無理がなく、両立しやすい仕組みになっています。
フランスで音楽院に申し込むまでの流れ

日本の大学での交換留学の申し込みは、夏休み明けから年明けにかけて行われるのが一般的です。その後、年明けから春先にかけて選考結果が発表され、正式に派遣先が決まります。
そのため、流れとしては交換留学が決まった後に、音楽院での学びを検討するというのが自然です。
では、実際にフランスの音楽院に入学するにはどうすればいいのでしょうか?
「入学試験はあるの?」という疑問もあるかもしれません。
答えはシンプルで、どの課程に入学するかによって異なります。
次の章では、その違いを2つに分けて詳しくご説明します。
1. 趣味として音楽院で学びたい人:一般愛好家クラス

「資格やディプロムは必要ないけれど、せっかくフランスにいる間にレッスンを受けてみたい!」という方には、音楽院の「一般愛好家クラス」がおすすめです。
多くの音楽院では、楽器を趣味として学びたい方のためにこのクラスを設けており、空きがあれば誰でも申し込むことができます。

※ただし、音楽院によっては入試が必要な場合もあります。詳しくはMusic Discoveryまでお問い合わせください。
また、「何年間在籍しなければならない」といった制約もないため、交換留学の期間に合わせて柔軟に在籍することが可能です。
一般愛好家クラスのカリキュラムは国で統一された課程とは異なり、各音楽院によって内容が変わりますが、典型的には以下のような形です。
- 週1回の個人レッスン
- ソルフェージュ(楽典や聴音などの座学)
- アンサンブルやオーケストラといった集団レッスン
日本の一般的な音楽教室と比べても、かなり充実した内容といえます。
さらに嬉しいのは学費。「一般愛好家クラスだけ特別に高額」ということはなく、他の課程と同じく非常に低価格で登録できます。
詳しい学費の目安は、別記事でもご紹介していますので参考にしてください。
2. 音大レベルに相当する課程で学びたい人

次に、単なる趣味としてではなく、日本の音大レベルに相当する内容をフランスの音楽院で学びたい!という方。
「海外で音楽を本気で勉強したい!」という方や、「一般大学に進学を考えているけど音楽も勉強したくて留学にも興味がある」 という高校生の方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
「2つの学校に通う」と聞くと少し複雑に感じるかもしれませんが、日本だと不可能な「一般大学と音楽大学のダブルスクール」がフランスだと可能になる、というチャンスを掴みたくありませんか?
今までも何度かお話ししていますが、フランスの音楽院は「大学」ではありません。
また、大学に相当する音楽院の課程であっても、一般大学と並行して通っている人はたくさんいます。
ただ、交換留学と同時に音楽留学をする際に注意しなければならないのが、音大レベルの課程で学んで資格を取るためには、最低でも2年間音楽院に在籍しなければいけないことです。
1年間の交換留学の場合、下記のような可能性が考えられます。
・2年目は大学を休学して、音楽院に残る。
・半年だけ大学を休学して、もう半年間は音楽院に通いつつ日本の大学も復学。
・2年目は音楽院を休学して、大学卒業後に再度渡仏する。
ですので、今後日本で就職活動をする可能性があるかどうかも含めて、柔軟に進路設計する必要がありますね。
フランス交換留学中に在籍できる音楽院を探すには?

音楽院を選ぶ際に注意していただきたいのは、大学ごとに提携校が異なるという点です。
必ずしも自分の留学先大学の近くに音楽院があるとは限りませんが、ご安心ください!
Music Discoveryが一緒に音楽院探しをサポートいたしますので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
さらに!主要都市の音楽院リストは、公式LINEのお友だち登録をしてくださった方に特典としてプレゼントしています。
このリストを確認し、大学の提携校が近くにあれば、そのチャンスをしっかり掴んでください。
また、高校生の方は、志望する大学の提携校をチェックしてみましょう。
もし提携先にパリや大都市の名前があれば、交換留学と同時に音楽院で学べる可能性が高まります!
まだリストをお持ちでない方は、ぜひこの機会に受け取ってみてくださいね。
迷ったらフランス音楽院の教授に直接連絡してみよう!

実際に一番スムーズに話が進むのは、音楽院で教えている先生に直接コンタクトを取ることです。
もし9月になる前に個人レッスンをお願いできれば、先生があなたのレベルを見て、登録に適したコースを勧めてくれる場合もあります。
Music Discoveryでは、皆さんが撮影された演奏動画をフランスの音楽院で教えていらっしゃる先生に送り、講評を受けるサポートも行っています。
興味のある方はぜひこちらも活用してみてくださいね!
