フランス音楽院への留学で、意外と知られていないのが一般愛好家クラス。
フランスでは、趣味としてでも音楽院に通うことができるんです!
趣味で留学は、こんな方におすすめです。
・楽器は趣味だけれど、フランスで専門的に音楽を学んでみたい方
・仕事や一般留学でフランスに行く予定で、現地で楽器を続けたい方
・転職や退職のタイミングで、留学をしてみたい方
Music Discoveryでは、プロを目指す学生の方やフリーランスの方だけでなく、趣味として音楽を楽しんでいる学生の方や、社会人の皆さまの留学もサポートしています。
この記事では、趣味で在籍できる音楽院の一般愛好家クラスに関する基本情報を、実際に通われている生徒さんとのインタビュー形式でお届けします。
今回一般愛好家クラスについて教えていただいたのは、パリ6区音楽院専門課程を卒業され、現在はブーローニュ地方音楽院とパリ6区音楽院の一般愛好家クラスに在籍していらっしゃる、サクソフォン奏者・財部真奈さん。
現地のリアルな情報をたくさんお伺いできましたので、興味のある方はぜひ読んでみてください!
一般愛好家クラスの概要
袴田:現在の6区音楽院で在籍している、一般愛好家クラスについて教えてもらっていいですか?
財部:私は去年までパリ6区音楽院のSpécialisé課程に在籍していました。
ルマリエ千春先生のもとでDEMを取得し、去年卒業したのですが、まだ千春先生と一緒に学びたかったので、一般愛好家クラスに登録してレッスンを受けています。
袴田:一般愛好家クラスというのは、具体的にどういうシステムなのですか?
財部:まず、6区音楽院の場合、一般愛好家クラスを運営しているのは学校ではなくNPO法人(アソシエーション)で、カリキュラムや講師陣が音楽院とは別で作られています。
ですが、フランス国内には音楽院が一般愛好家クラスを管轄している所もあり、統一されたシステムというのはありません。
袴田:ありがとうございます。
ここで、公立の音楽院が一般愛好家クラスを管轄している場合と、外部の管轄の場合、2つのパターンを比べてみましょう。
1. 公立の音楽院が一般愛好家クラスを管轄している場合
音楽院の課程の中で、一般愛好家クラスが特別に設けられている場合もあれば、子どもたちが通う一般的な課程に大人が混ざる場合もあります。
フランスの音楽院というのは、幅広い人に質の高い音楽教育を届けるための教育機関。
そのため、初心者から音大レベル〜子どもから大人まで、色々なコースがあるんです!
ここで注意しなければいけないのが、登録の時期です。
公立の音楽院の場合、9月の新学期に向けて、登録手続きが春〜夏前に行われることが多いです。
時期を逃すと入学できない可能性もあるので、タイミングに注意しましょう!
また、音楽院によっては入試を受けなければいけない場合もありますので、詳しい情報はMusic Discoveryに直接お問合せください。
2. 音楽系のNPO法人などが、公立の音楽院を使用している場合
このインタビューの例であるパリ6区音楽院では「Dimertimento 6ème」というNPO法人が、一般愛好家クラスを管轄しています。
この場合、入学時期は年中いつでもOK!
日本とフランスだと新年度の時期が違うので、好きなタイミングで登録できるのはありがたいですね!
一般愛好家クラスのカリキュラム・レッスン頻度は?
袴田:一般愛好家クラスのカリキュラムはどのような感じですか?
財部:登録するときに、どれくらいの頻度でレッスンを受講したいかを決めます。
1週間に1回、2週間に1回など、レッスン数と時間によって、登録料も変わる仕組みです。
それぞれの忙しさややる気によって決められますし、自分の希望を先生と相談すれば、柔軟に対応していただけます。
私は、2週間に1回 1時間のレッスンをお願いしています。
更新の期間も 、3ヶ月 / 6ヶ月 / 1年の中から選ぶことができますよ。
袴田:3ヶ月から登録できるのであれば、ビザなしで通うこともできますね!
何か学内のイベントなどはありますか?
財部:はい。パリ6区の場合、年に3〜4回一般愛好家クラスの発表会に出演することができます。
学内のホールはもちろん、近隣の美しい歴史文化施設でも演奏できる機会があるので、とても嬉しいです!
一般愛好家クラスの授業料・練習室
袴田:一般愛好家クラスの授業料はどのくらいですか?
財部:レッスン時間 (30分〜1時間 / 週) やレッスン回数 (週1または隔週) にもよりますが、1年通うとしたら約900€〜1800€(1€=168円で約15〜30万)です。
3ヶ月だけならこの3分の1、6ヶ月ならこの半分になりますね。
袴田:一般の課程と比べるとやや高くなりますが、授業数や期間によって調節できるのはいいですね。
袴田:一般愛好家クラスの生徒でも、学校の練習室は利用できますか?
財部:はい!おかげさまで、とても助かっています。
子どもたちが学校に行っている平日の朝〜昼は、比較的いつでも練習することができます。
一般愛好家クラスでも練習環境があるのは、とてもありがたいです。
趣味で学ぶ方の音楽留学|メリットとデメリットまとめ
趣味の音楽留学で一番ネックになるのが、ビザの問題。
学生ビザを発行するには、1週間の授業時間が20時間以上ある証明が必要となります。
一般愛好家クラスでは、週に1度のレッスン以外、必須カリキュラムに含まれていないことが多いため、学生ビザの取得は難しいです。
学生ビザで3ヶ月以上の留学を目指す場合、下記の方法などでビザを取得する必要がありますので、ご注意ください。
・語学学校への登録
・ワーキングホリデーの活用
・大学の交換留学制度を利用
趣味の音楽留学に興味のある方は、無料カウンセリングへ!
フランスの音楽院で音楽を勉強する目的は、プロになるためだけではありません。
音楽院での学びの機会は広く開かれているので、少しでもフランスの音楽院で学びたい!と思われた愛好家の皆さんは、公式LINEからお気軽にご相談くださいね。
私たちは「フランス音楽留学を実現したい」と願う、すべての皆さんを応援しています!